- Written by タロット占いラーヤ
何度も同じことを占いたくなるときは?
「彼は私のことを少しでも好きでいてくれるかな……」
「私にあの大事な仕事をうまく進められるかな……」
恋愛でも仕事でも、自分自身のことでも、不安なことがあると占いをしたくなりますよね。
占いでする質問は人によって様々ですが、「分からないことを知って安心したい」という気持ちはみんな同じではないでしょうか?
でも、安心したくて占いをするのに、しばらくするとまた同じような不安が生まれて、また同じことを聞きに占いに行ってしまう……。
そんな風に、一度では安心できずに同じ質問を繰り返して、ついつい占いの回数が増えてしまうことがあるかもしれません。
占いで、せっかく良い結果を教えてもらっても、しばらくたつとまた不安が生まれるのはいったいどうしてなのでしょうか?
今回はその謎を解いてみましょう。
そもそも、「占いをしたい」と思うときは、何かで悩んでいるときや、一人では打ち消せない不安の種を持っているときです。
そんなとき占い師さんなら、あなたの質問に対する答えと、「なぜそうなるのか」という“証拠”をひとつひとつ順を追って教えてくれますよね。
だから、「良い結果」を聞けたとき、あなたも素直に「そうなんだ」「じゃあ大丈夫なんだ」と安心できると思います。
でも、占いが終わって一人に戻ると……今度はその「良い結果」が間違いじゃない、信じて大丈夫と思える“証拠”を、あなた自身で自分の中に見つけていかなければなりません。
でも、不安なときにひとりでそれをするのはとっても難しいこと。
だから、どんなに最初は「良い結果」を信じて頑張ろう! と思っていても、すぐまた心配が湧き上がってきて、自分が思い浮かべる「悪い結果」の方が正しいんじゃないのかな……? と思ってしまいがちになるのですね。
だって、あなたはもともと何かがうまくいかなくて悩んでいたわけですから、自分で考えた「悪い結果」を信じたくなる根拠は自分の中にいくらでも見つけることができますからね。
そして、そうやって「悪い結果」を自分でたくさん思い浮かべて「本当にそうだったらどうしよう」「やっぱり失敗するかもしれない」と不安になってくると、また「良い結果」を確認して安心したくなって占いに行く……。
これが、人が何度も同じ質問を占いたくなる理由なのですね。
でも、考えてもみてください。
心配なことを思い浮かべるのは、私たち人間が天災などの脅威から身を守り、安全に生き延びるために原始の時代から備わっている、本能的な心のシステムなのです。
だから人間である以上、心配する気持ちをなくすことはできないんですね。
では、その本能に打ち勝つためにはどうしたらいいのでしょうか?
おすすめなのは、スマホや紙やペンといった文明の利器を使って「メモ」を取る、という方法です。
ここでメモして欲しいのは、占い師さんが話す「良い結果」だけではなく、あなたがその「良い結果」の“証拠”を聞いて、「そう言われてみれば確かにその通りだ!」と腑に落ちた部分ですよ。
たとえば、「彼がこんな風に言うのは、あなたに向き合ってくれている証拠ですよ」とか「あなたにはこういう経験や能力があるのだから、その仕事はうまくいきますよ」などと言われて、あなた自身が「確かにそうかも!」と感じた部分は、あなた自身の中に最初からあった、「良い結果が間違いではない」という“証拠”なのです。
それをメモしておけば、また同じ不安が生まれたときも、その“証拠”を自分で見返して、「そうだ、あの占い結果はやっぱり間違っていない、だから大丈夫!」と自分一人で不安を払しょくすることができるでしょう。
一度占ったあとで、同じ不安がぶり返さないようにするためのポイントはこの2つ。
まずは、あなたの中にある「良い結果」の証拠をメモして、いつでも見返せるようにしておくこと。
そして、何度も「心配ごと」を思い出してしまったり、「悪い結果」を勝手に想像して不安になったりするのは、人間として「当たり前」の心のシステムなのだと知っておくことです。
この2つさえ知っていれば、一人のときにまたネガティブな思いが湧いてきても、慌てず騒がず不安をコントロールすることができるはずですよ!