私たちは皆、毎年一つずつ年を取っていきます。

でも、新入社員や後輩を見ると、肌はツヤツヤではちきれそうで、「あれ？　自分は……？」なんて思ってしまうこともあるかもしれません。

若い頃と同じ自分のままでずっといられるようにと、昔「似合う」と言われた服やヘアスタイルやメイクのまま、ずっと過ごしてはいませんか？

でも実際に、そのファンデーションのノリは、口紅の色は、アイラインは、今の自分に似合っているのでしょうか……？

鏡の前では「イケる！」と思っても、街中でふと見たウィンドウに移った自分は、びっくりするほどイメージと違ったりすることがあります。

実は、私たちがとらわれてしまうファッションやメイクは、自分が一番輝いていた（と思っている）時の姿です。

生き生きと仕事をしていたり、恋をしていたり、何も考えずに友だちと遊んでいたあの頃。

体力的にも無理がきいて、時間も気にせず好きなことをしていたあの頃。

自分でも気に入っている、過去の写真の中の自分の姿。

そんな風に、かつての自分自身を知らず知らずのうちにお手本にしてしまっているのですね。

でも、私たちの体と心は毎日磨かれ、成長しています。

そう、「生きる」ということ、「年齢を重ねる」ということは、つまり「成長し続けること」なのです。

ですから、私たちはついつい「若いままでいること」を目指してしまいがちですが、それは成長を止めてしまうことでもあるのです。

私たちは日々成長していますから、以前の自分の姿かたちそのままではしっくりこなくなるのが当たり前なのです。

もし今、あなたが一番輝いていたと思っている“あの頃の自分”を、知らず知らずのうちにお手本にしてしまっているのであれば……答えは簡単ですよ！

まずは「“今の自分”こそが、一番輝いている自分！」ということに気付けばいいわけです。

そして、その「今の自分」に似合う服、髪型、メイクをチョイスするために手を伸ばしてみることです。

そうやって、「過去の自分」ではなく「今の自分」を「一番素敵な自分」としてお手本にしてみてほしいのですね。

時を止めようとするということは、すなわち「進歩をやめる」ということです。

あえて厳しいことを言いますが、今の自分が一番輝いている「最先端の自分」だとすれば、過去の自分はすでに「時代遅れ」で、「ダサい」のです。

「ダサい」なんて、一番聞きたくない言葉なのにね……！

さあ、今現在のあなた自身が、これまでの人生の中で一番新鮮で、一番生き生きと輝いている自分だということに早く気付かなくちゃ！

自分のイメージの中にある「過去の自分」ではなく、今、目の前にあるその手、指、爪、鏡に映った皮膚、肌のつや……それらに一番似合う色、一番似合う髪型に手を伸ばして探しに行きましょうよ！

きっと、自分が身に着けるなんて想像もしていなかった色が、あなたをとっても素敵に見せてくれるでしょう。

ビックリするような色が、「今のあなた」の真の美しさを引き出してくれるはずですよ！

そうやって、クローゼットの中には着なくなった服や似合わない色の代わりに、「今のあなた」に一番似合う色を入れていきましょう。

年を重ねた自分を「もう若くないから」と諦めずに、毎日毎日、一番新しい自分になり続けましょう。

「年を重ねる」ということは、「フレッシュであり続ける」ということです。

そうすることで、あなたは毎日、人生で一番美しい自分になり続けることができて、毎日、新しい自分を始めることができますよ♪