- Written by タロット占いラーヤ
「怒り」が生まれるのはなぜ?
日々の生活の中で、つい「頭にくる」ことってありますよね。
たとえば、仕事や恋愛、友人関係などでも……。
「ムカつく」という言葉はイライラの程度に関わらず、つい口をついて出てしまうし、「怒り」の感情が頭を支配して、苦しくなってしまうことがあると思います。
マイナスの感情を抑えることはできませんが、それがあまりに大きなものになってしまうと、とてもしんどいものです。
今回は、「怒り」というものがどこから生まれてくるのかに目を向けて、毎日の暮らしを少しでも楽にする方法をお伝えしましょうね。
誰かから理不尽な扱いを受けたときや、「良かれ」と思ってしたことを否定されたとき、人格を無視されて何かを強要されたときなど……私たちの心には、いろんな種類の「怒り」が生まれます。
それらの「怒り」の源は、実は、「悲しみ」だと言われています。
私たちが「悲しい」ことを体験したとき、実は同時に「怒り」が生まれているのですね。
そしてそのとき、私たちの心は「怒り」の方を強く感じ、他の感情には何も目が行かないようにできています。
つまり「怒り」とは、私たちが「悲しみ」を感じないで済むように自分自身の心を守るための、一つの“鎧”なのです。
でも、「怒り」の感情は、他の感情を覆い隠してしまえるほどに強力なものですから、とらわれすぎるとしんどくなってしまいます。
そこで、もしあなたの中に「怒り」が生まれたときには、一呼吸おきながら「この『怒り』のずっと奥底には『悲しみ』があったんだろうな、だから私は怒ってるんだろうな」と、想像してみてください。
考えるのはただそれだけでOKです。
奥底にある「悲しみ」の詳細については知らなくていいし、目を向ける必要もありません。
だって、「悲しみ」を隠すために「怒り」があるんですもの。そこでわざわざ「悲しみ」を掘り起こしてしまったら、心が余計に傷ついてしまいますからね。
あなたがただ純粋に、「この『怒り』の奥には『悲しみ』があるんだな」と想像してみたとき……その「悲しみ」の原因が何なのかははっきり分からなくとも、ちょっとノスタルジックに、自分にとっての「大切なもの」をほんの少しだけ思い出すはずです。
なぜなら、きっとあなたの「悲しみ」の原因は、「自分が大切にしているものを傷つけられたこと」だから。
自分の「大切なもの」を思い出すことは、「怒り」を静めて、本来の自分自身を取り戻すことに繋がります。
そうして「怒り」が生まれた意味をフワッと理解できたとき……あなたを苦しめていたネガティブな感情は「大切なもの」への愛に変化していって、やがて安心があなたを取り巻くはずですよ!