今回の｢大人の恋愛秘密基地｣は､｢人間関係のストレスから解放される方法｣についてお送りします!

さて､このコラムではいつも､｢あなたの思いはすぐに彼に伝わる｣というお話をしますよね｡

人と人が関わるとき､その両者は同じ感情を抱き合うもの｡だから､このシステムを使えば､彼もあなたと同じ気持ちになってくれて､あなたの恋は叶うわけです｡

ただ､考えすぎるとそのシステムがうまく働かなくて､本当のことが分からなくなって､彼がせっかくあなたに好意を示してくれても｢本当にそうなのかな? そんなはずない!｣なんて思ってしまいます｡

これはね､実は｢できるだけ安全でいたい｣と思う､私たち人間の｢心のクセ｣のようなものなんです｡

ふと彼から好意を感じても､もし勘違いだったら自分が傷つくかもしれない｡
だから､私たちは自分を守るために､｢好意に気づかないふり｣をしてしまうのです｡

そして､この｢心のクセ｣が､通常の人間関係においてもまさしくクセモノなのです……｡

相手の好意に｢気づかないふり｣をすることは､実は恋愛だけではなく､人間関係のストレスを生む原因にもなっているんですよ｡

人間と人間､お互いの気持ちは案外､簡単に相手に伝わるものだけれど､私たちはついこう考えがちです｡

悪意は｢あるはず!｣､好意は｢あるはずない!｣と｡

私たちは､｢人の気持ちって､よく分からないけれどきっとそこに何かがあるはず……｣と､考えがちで､その｢何か｣に､｢悪意｣と印をつけるのは簡単だけれど､｢好意｣と印をつけるのは苦手なのです｡

あなたの人間関係を楽にするためには､その｢心のクセ｣をちょっとだけ横に置いて､まずは､その｢何か｣を感じ取るアンテナを逆にしてみてください｡

どうやるかというとそれは､あなたが人間関係の間に感じた｢何か｣に､｢コレは"好意"だ｣と名前を付けてしまうのです｡

これは､どんなときにも使える方法ですよ｡
恋愛にも､身の回りの人間関係にも､あなた自身が幸せを感じるためにも｡

最初にお伝えした通り､人間とは不思議なもので､関わる人間同士は同じ感情を持ちます｡

だから､もし何かすれ違いがあったとき､あなたが何も感じないようにしたら､相手もそのうち何も感じなくなります｡
あなたが相手のことでうれしい気持ちをたくさん感じたら､たとえそれがあなたの勘違いだったとしても､不思議と相手はうれしくなります｡

人の感情って､本当に不思議なもの｡
あなたの感情は､周囲のみんなにふわっと伝染して､みんなをふわっと同じ気持ちにさせます｡

だから､まずは相手に対して優しい気持ちを持ってみる､うれしい気持ちを持ってみること｡何にも怖くありませんよ!

｢悪意｣に気づいたふりをして､｢好意｣には気づかないふりをする､なんていうのは､今日でもうおしまいにしましょうね｡