恋をしていると､気持ちにも日々､波があって｢今日は彼と話せた!｣｢でも今日はそっけなかった……｣とか､彼の動きに振り回されて､｢この恋､もうやめちゃおうかなあ｣｢やっぱり頑張ろうかなあ｣などと思うことがあると思います｡

今回は､そんな苦しい恋から卒業するべきタイミングについてお伝えしていきましょう｡

まず､恋愛というのは､自分と他人の｢価値観｣の密接な"すり合わせ"です｡

たとえばあなたは､彼と接する中で｢私ってこういうことがイヤだったんだ!｣と気づいて､彼との価値観の違いに驚いたことはありませんか……?

彼と交際中でも､まだ片想いだったとしても､そういった二人の｢価値観の違い｣をすり合わせる努力をどこまでするべきか……悩むこともあるはずです｡

そして､二人のうち相手のことをより強く好きなほうが､自然とその努力の量は大きくなるもの｡

――ということは､あなたのほうが彼を大好きな立場なら､あなたがどこまでその"すり合わせ"を頑張れるかが､苦しい恋の卒業を決める基準になっていく､と言えるでしょう｡

ここで､ぜひ覚えておいてほしいことがあります｡
あなたが誰かと価値観のすり合わせをしようとするとき､何より大切なこと――それは､｢自分自身の基準｣こそが最も大切だということです｡

その基準こそが､世界にただ一人の､何より大切な｢あなた自身｣なのですからね｡

人というのは､誰もが｢あなたはこの世の中でただ一人のあなたです｡そのあなたを愛しています｣と言われたいものです｡
もし､愛する人からそんな風に言ってもらえたら､世界でただ一人の自分を認めてもらえたうれしさで､天にも昇る気持ちになれるでしょう｡

でも､そうやって愛を伝え､お互いの距離感がこれまでと変わったとき､今まで見えていなかったところが見えてきます｡

そう､相手の｢許せないところ｣までもが見えてきてしまうのです｡

｢世界でただ一人のあなたを愛しています｣と意思表明したけど､そんな人とは思わなかった……｡

そうなったとき､そこから恋の苦しみが始まります｡

｢私はどこまでガマンすればいいんだろう……｣
｢このまま､この恋を続けていていいのかな……｣

もし､あなたがそんな風に思うことがあるのなら……そのときは､耳を澄まして自分の心の声を聞いてみてください｡

あなたにとってもう一人の､一番大事な､一番の味方――｢あなた自身｣の中から聞こえてくる言葉です｡

あなた自身の中から､｢世界中でただ一人の『私』を､もっと大切にしたい!｣という声は聞こえてきませんか?

彼との恋をまだ頑張るかどうかを見極めるのは､ここですよ｡

先ほどお伝えしたとおり､一番大切なのは､あなた自身の基準です｡

もし､あなたの中のあなた自身が､｢彼のことは好きだけど､私だって世界中でただ一人の人間なのよ!｣と声を出し始めたら……苦しい恋からはそろそろ卒業するべきだということです｡

わたしは､あなたに悲しんでほしくはありませんし､あなたがあなただからこそ大切です｡かけがえのないあなたのことが大好きです｡

もし今､あなたが苦しい恋に思い悩んでいるのなら……あなたは､世界中で一番大切にされるべき存在だということを､どうか覚えておいてくださいね｡