- Written by タロット占いラーヤ
あなたが彼を大好きな理由
彼とケンカしたり、イヤだなぁと思うことが起きるたびに「もう彼とは無理かな……」と思うのに、「でもやっぱり彼が好き」と思うのはどうしてなのでしょう?
さっそくその答えを言うと――それは「彼が彼だから大好き」。ただそれだけです。
どんなにケンカしても、ダメな部分を見てしまっても、あなたにとっては「それが彼」。
「彼が彼であること」が、あなたの「やっぱり好き」の理由なんです。
だって彼と似ている人がいたとしても、あなたはその人を好きになったりはできないはず。
やっぱり彼が「彼」であるからこそ、あなたは彼を愛しているのですよね。
好きなのに、あなたが彼とケンカしてしまうのは、お互いに「この世でたった一人の自分」が一番大切だと思っていることの表れです。
あなたは「私が一番大事」、彼は「僕が一番大事」。そのぶつかり合いなんですね。
ぶつかった後で少し落ち着き、あなたは彼が「世界でたった一人の彼」であることを思い出して、「そう、私はこんな彼がやっぱり好きだったんだ」となるわけです。
つまり、どんなに彼にダメなところがあっても、あなたが最後には「彼が彼であること」を受け入れているからこそ、何があっても彼を好きでいられるのですね。
それに、ケンカによって、お互いの「大事なもの」を知ることができますから、彼とケンカするのはとてもいいことですよ。
またケンカ以外に、大好きな彼があなたの思い通りにならず、ついイライラすることもあるのでないでしょうか。
たとえば、「私が寂しがっているのに、彼は全然連絡をくれない」とか、「私が悩んでいるのに、彼は真剣に話を聞いてくれない」とか……。
でも、それはよく考えてみると、あなたにとっては「彼じゃない他の誰かでも満たしてもらえるもの」のはずですよね。
それなのに、なぜか彼に対してイライラしてしまうことがあるはずです。
これが2019/7/5号の「もう不倫をやめよう、と思ったら…」でもお話しした「愛着」という感情です。
「愛着」というのは、あなたが「彼」という人に対してではなく「物事や体験」に感じている親しみのことです。
そして、「愛」とは、彼が「世界でたった一人の彼」であるからこそ大事だと思う気持ちのことです。
「愛」はかけがえのないものですが、「愛着」はただ「物事や体験」に抱いている感情なので、他のものでも替えがきくのです。
でも、結婚したり、付き合って時間が経ったりすると、だんだん自分の気持ちが「愛」なのか「愛着」なのかがわからなくなってきて、「愛着」を得るために、つい彼に変わってほしくなります。
自分の不安や欲求不満を彼に解消してもらいたくて「こんな彼になってほしい、彼にもっとああしてほしい」と願い、彼がその通りにならないとイライラしてしまうのです。
でもね……もし、彼が本当にあなたの「愛着」を満たすために無理して変わってくれたとしたら……。
そこで初めて、あなたは「これは私が愛した彼ではない」と愕然とし、自分の中の彼に対する愛が減ったことに気が付いてしまうでしょう。
彼を愛するということは、彼が「その彼」であることを受け入れるということです。
あなたが大好きな彼を愛し続けたいのなら、「彼が彼でいてくれること」、それこそが「愛」そのものであることを知っておいてくださいね。