あなたは「宇宙の法則」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？

スピリチュアルなブログや本などで目にしたことがあるかもしれませんが、分かるようでいて分からない、そんな言葉ですよね。

たとえば、引き寄せの法則や、まず自分を大事にする、といった法則が、なぜ「幸せ」に通じるのか不思議に思うこともあるでしょう。

そこで今回は、「宇宙の法則」とはそもそも何なのか？「宇宙」のように大きなスケールのものが、どうして私たちの暮らしに影響するのかをお話ししたいと思います。

そもそも「宇宙の法則」とは、「すべてのものは一つである」という土台に基づいています。

そこから小さい単位に分かれていき、「地球」は一つである、「生き物」は一つである、「人間」は一つである――という風につながっています。

さらには、それぞれの国で一つ、各都道府県で一つ、各市区町村として一つ、のようなつながりもありますね。

つまり、地球上のすべてのものは同じように一つ一つの小さな単位が集まって、それがつながり、大きな「一つ」のものになっているということです。

その中の一番小さい単位が一人の「人間」です。さらには、その「人間」も、数限りない細胞の集まりで成り立っています。

すべてのものはつながっていて「一つ」であるということは……たとえば、ひざ小僧のかすり傷一つであなたのやる気がなくなることがあるように、あなたのコンディションが今一つだったら、あなたが所属する組織全体の士気が下がることもあるし、あなたの住んでいる地域の状態が、そのままその都道府県やその地方全体に丸写しされることだってあるということです。

地球上の人間は、こうしてすべて影響し合っているのです。

これは、水族館のイワシの群れを想像すると分かりやすいかもしれませんね。一匹一匹の魚が集まって大きな群れになり、まるで「一つの生き物」のように動いている……そんなイメージだと思ってみてください。

「すべてのものは一つである」。これが「宇宙の法則」です。

地球上のすべてのものはつながっているので、誰かが幸せであれば、その隣の人も同じく幸せになり、その向こうの人も幸せになります。

そして、その逆もまたしかり、です。

この法則には、どんな人間も抗うことはできません。

「宇宙の法則」を分かりやすい言葉にすると、「おたがいさま」であり、「もちつもたれつ」となります。

ですから、最近よく耳にする「自業自得」という考え方は、最も「宇宙の法則」から遠いものということになるのですね。

自分一人の力だけで世界を救うことはできないかもしれませんが、自分のそばにいる人に思いやりを持って接することはできると思います。

それによって、その相手が幸せになり、またその隣にいる人が幸せになり……そうして幸せは巡り巡って、混ざり合って、その人たちの思いの分だけ、あなたも幸せになれるのです。

私たちは、「自業自得」で済むほど小さな世界で生きてはいません。

自分がしたことは、自分に返ってくるだけでなく、この世界全体にも影響を及ぼしていくのです。

つまり、「あなた」が幸せでいることで、この「地球」が、そして「宇宙」全体が幸せになる――それが「宇宙の法則」なのです。